セカンドライフ テンプレートの使い方(2)

volg & kyoko

2007年08月10日 17:43



アルファチャンネルで透明部分を作る


透明部分はテクスチャーでいろいろと役に立ちます。スキンをすけてみせるメイクや、タトゥー、洋服のシースルー効果に使うことが出来ます。また、このテンプレート以外に、ビル等の建造とメンテナンスにおいてお金を節約する方法として、とても有効な機能です。例えば、もし10メートルの白い柵状のフェンスを作りたければ、棒状のバーや手すりを作るために、にたくさんの(30とかそれ以上)のプリムを使ったりせずに、ペイントソフトで柵を描いて各バーとバーの間を透明にし、ひとつのプリムに貼付ければできあがりです。これで建造費用と税金の両方を節約できます。


ペイントソフトのアルファチャンネルを使ったテクスチャーの透明部分の作り方

透明部分を作り出すアルファチャンネルをつくる基本的なステップです。

1. 必要な数だけいくらでもレイヤーを重ね、作りたいものを描き、すべてを可視にしておく

2. 選択ツール等で見せたいものすべて選択する

3.メニューの「選択範囲」からを「選択範囲の反転」を選び、透明にしたい部分が選択された状態にする。

4. チャンネルタブをクリックし(レイヤータブのとなり)タブのメニューから「新規チャンネル」を選ぶ。
新規チャンネルのダイアローグが現れ、『アルファチャンネル 1』 の名前(変更可能)で新しいチャンネルを作るか聞いてくるのでOKする。

5.アルファチャンネル上で、透明にする部分が黒く塗りつぶされる。


思った通りの場所を選択するのはちょっとややこしいところですが、経験でかなり楽になります。



アルファチャンネル ノート:

1.アルファチャンネルを作ったら、32ビットで保存するのを忘れないこと。透明部分が必要なければ24ビットで保存しても大丈夫です。

2.複数のアルファチャンネルを使って作業することが出来ますが、TGAの形式にするときには1つのチャンネルしか保存されません。間違ったアルファチャンネルで保存されないよう、TGAに保存するときに、かならず必要ないアルファチャンネルを不可視にしておくことを忘れないでください。

3.複数のアルファチャンネルを使うと、たとえ1チャンネルだけを可視にしておいたとしても、フォトショップの挙動が少しおかしくなると言われています。1つテンプレに1つのアルファチャンネルで作業をするほうが賢いやりかたでしょう。それぞれの服のアイテムに会わせてたくさんのアルファチャンネルが使いたいところだと思いますが、それをレイヤーとして保存しておいて、必要な時にアルファチャンネルにコピペして使う方が安全でしょう。

4.そういった訳で、テンプレートの中に色んなタイプの服(たとえば1つはTシャツ)のサンプル用アルファチャンネルをレイヤーとして入れました。名前がつけられているので作業レイヤーに合わせるのも簡単ですし、色分けもされています。アルファチャンネルにコピペするだけで使えます。アルファチャンネル用のレイヤーをいじっていろいろな長さの袖や、グローブなんかをつくることもできます。

5.アルファチャンネルの色はデフォルトが黒 (RGB=0,0,0)になっています。黒のアルファチャンネルは完全な透明部分を作り出します。眼鏡やプラスチックのような半透明な効果を得るには、アルファチャンネルをグレーで描画します。(訳者・注*このとき、白いハローがでるようです。それによって、全体が白んでしまうらしい。Robin Woodさんのページ(英語)でその解消法を紹介してましたので、参考までに。http://www.robinwood.com/Catalog/Technical/SL-Tuts/SLTutSet.html

6.いくつかのソフトでは、ユーザーが作業しやすいようにアルファチャンネルのカラーを微調整できるようにしてあります。しかし実はアルファチャンネルは8ビットしかないので、TGAにエクスポートした際にグレースケールに落とされてしまいます。


完成したものを保存する

このパートはそこそこ簡単です。フォトショップ用の説明になっています。ペイントショッププロはちょっと違うかもしれませんが、操作手順は同様です。

1.見せたいレイヤーを可視に、見せたくないレイヤーは不可視に(アルファチャンネルを使っている場合一つだけを可視にすることを忘れないこと)
2.「ファイル」メニューから保存を選んで・・・
3. TGAのフォーマットで保存する。(訳者・注*フォトショのCS3ではTargaとなっています)
4.アルファチャンネルを使用する場合は、選択されているか確認。
5.保存ボタンをクリック
6.次にでてくるダイアローグで、アルファチャンネルを使っていれば32ビットを選択し、不使用ならば24ビットを選択。
7.圧縮のチェックボックスはノーチェック。(圧縮しない)
8.OKをクリック



さぁ、セカンドライフにアップロードして、ビジネスを始めよう。

ヒントアンドチップス


○ストライプは難しい・・・ほとんど失敗します。あるシェイプで奇麗なストライプになっても、シェイプを変えた際に、酷いことになる覚悟をしておいてね。

○洋服を体にぴったりフィットさせるかアピアランスダイアログのスライダーでクローズしておけば、真っすぐな線や、ボタンやポケットの場所を正確に表現するのが容易になります。服をだぶだぶにすると、平面として描いた時には予想もつかなかった伸び方をしてしまいます。

○シャツに文字を入れる場合、胸、または背中の、かなり上の方に入れると最も読みやすくなります。

○アバターがウェストで上半身と下半身の二つのパートに別けて作られているため、ジャケットも上部分とした部分に分かれています。少なくとも長いジャケットはそのようになっており、リーバイスのジャケットのような短いものは上部分だけで作られています。ジャケット制作の助けとして下半身のテンプレにジャケットのパーツ
をオーバーレイにマークしてあります(ピンク色)。

○ 512x512のテンプレートが扱いづらくて、もっと高い解像度での作業を望まれるかもしれません。そのデータが使えるかもしれないし、使えないかもしれませんが、もし使えても、あまり違いはでないでしょう。

○テンプレートを使わずに生地のテクスチャーを作る場合、256×256か、512×512にしてアップロードすれば、自動プログラムでタイル状に並べられたり伸ばされたりせずにすみます。

○アクセントとして腕のタトゥーをいれるとき、両腕に対し一つの画像しか使えません。テンプレートは右腕のみ用意されていて、セカンドライフでは左腕用に、この右腕の鏡像を生成します。文字やグラフィックは左側では反転されます。左腕に反転せずに画像をいれたり、右腕だけにタトゥーを入れたりすることはできません。

○靴と靴下・・・靴と靴下はテンプレートの同じ4つの(そう4つなんです)パーツを使います:テニスシューズなんかの場合、足の底、足をカバーする上部、が必要です。ブーツやソックスには、下半身の正面と背面の両方のパーツも使います。ブーツや靴下がカバーできる足のパーツの範囲はテンプレートで明るい水色で示してあり、足のほとんどにあたります。ジャケットと重なる部分はピンクで示してあります。

○グローブは上半身のテンプレートにあり、手先から肩まであります。テンプレートにしめしてあり、アルファチャンネルも用意されています。

○髪の毛・・・髪の毛と目のテンプレートは上半身、下半身のテンプレートは少し違って、それらはグレイスケールで作るのがおすすめで、そうすればユーザーはあなたのアートワークをもとに、スライダーで好きなように色を変えることが出来ます。

○袖丈やカラーを設定するのにスライダーを使えば、おもしろいし、柔軟性もあり簡単です。でもエッジがぼやけます。かっこいいパリッとした袖や襟(ほかの部分も)にするには、テンプレー上にそれらを描いたら、アルファチャンネルを使って透明部分にかぶらないようにします。それからスライダーをフルレングス(最大)にし、スライダーではなく、アルファチャンネルによって透明な部分を描き出します。思ったとおりの袖(またはグローブ、靴下、なんでも)にするには、用意されたアルファチャンネルを調整してください。

○スキン:ペイントソフトでスキンを描いて、セカンドライフ内でアバターにフィットさせるのはとてもとても難しいです。もし服から肌(首のラインやアミ)を覗かせたいのであれば、セカンドライフにスキンのすべてをまかせてしまって、アルファチャンネルで透明部分を作って着せた方がずっと簡単です。

○目・・目の色はスライダーでかなりどんな色でも出せ、あなたのオプションとしては、虹彩や瞳孔のサイズ、パターン、形を変えることで、グレイスケールで作ります。小さな範囲ですがとても大切な部分です。

○目の回転・・何らかの技術的な理由で目のテクスチャーは90度回転して貼付けられます。例えば、縦長の虹彩が欲しい時は、横長の虹彩として描いてください。

○アバターのサイズにフィットさせる・・・あなたがこれらのテンプレートを使って作ったものを含む、どのようなテクスチャーでも、すべてのサイズのアバターのシェイプにかぶせることが出来るはずです。背の高いアバターにぴったりなものでも、痩せっぽちや、太ったアバターではあまりかっこ良くないこともあります。いろいろなシェイプで見え方を試してみる必要があります。

顔テンプレートのヒント
○メークアップ、タトゥー、その他・・・フェイステンプレートでは、アバターの顔であなたの望むことはなんでもできます。
○あなたがこのテンプレートで何をするのであれ、それを有効にするためには、Skinタブのメイクアップセクションで頭部の タトゥーのテクスチャーとしてれを使用してください。

○当分の間は、このテクスチャーはスライダーが作り出す顔、髪やその他の効果(しわ等)のすべてをカバーしてしまい、透明部分がないかぎり、スライダーを動かしても何も変わりません。これは後でスライダーの効果を優先させるかもしれません。

○どのようなスタイルの顔や髪の毛を作る時も、2つの選択肢があります。1つは髪の毛のディテールをすべてをフェイスマップに描く方法、もう一つはその部分を透明にしておいて、スライダーで髪の毛を調整できるようにする方法です。

○顔の表面上の線は、シェイプのスライダーをいじったときに、どこでどのように形が変化するかを見せるため、キャラクターの幾何学模型に基づいています。
They don’t necessarily line up with the slider effects (like eyeshadow).
(訳者・注*このline upはどう訳せばいいのでしょう・・・?直訳すれば「それらはスライダーの効果(アイシャドーのような)と必ずしも並ぶものではない」)

○すべてのくっきりしたグラフィック(タトゥー、マスク、フェイスペイント等)にはくっきりしたアルファあり。なぜならスキンを透けてみせるにはアルファチャンネルが必要だからです。スキンに直接描くことも出来ますが、アバターのスキンにうまくフィットさせるのは至難の業。

○最終的に、すべてのツールで、写真を簡単にアバターのフェイスにかぶせることができるようにするつもりです(まだいつになるかはわかりませんが、忍耐強く待っててください)。当面、もし写真を貼りたい場合は、テンプレートのレイヤーを使ってうまくやってみてください。アバターに着せた時に伸ばされたりしてしまうので、この作業は少々骨が折れると思います。辛抱してください。

○もし自分だけの顔のテクスチャーにチャレンジするのであれば、もしくは写真を使うなら、アルファチャンネルがつかえるソフトを使ってください。これは残りの頭部のスキンをブレンドするのを助けてくれます。


○重要!目の開口部と(まぶたの間)と口の水平の中心にテクスチャーか写真を配置してください。

○リアルな表現を望むには、テンプレートに示されたリップラインの内側にとどめてください。ピエロみたいなメイクがお好みなら、お好きにどうぞ、というところですが、もしリアルなものを求めるのであれば、ラインの内側まででお願いします。

○アイシャドーを描く時は、両目の水平ラインの真ん中より下には描かないこと。(色が下眼瞼で目の下までで終わります)

○どのような顔のテクスチャーもピッタリのシェイプがあります。テクスチャーを作ったら、アバターのシェイプをそれに合わせて調整しましょう。思った通りの外見を作るにはテクスチャーの方を何度か調整する必要もでるでしょう。

○耳のディテールはスライダーでフィットさせます。耳のディテールを描くのは(アルファチャンネルを使って)、スライダーのサイズ範囲であなたが特定の「標準的でない」外観が欲しい場合に限ります。もしゾウの耳のようなものが欲しければ、アタッチメントとしてつけた方がいいでしょう。

○Unlike the clothing templates, the face template does not indicate a “minimum
bleed area.” This is because the default alpha channel does not reach the extents
Second Life Fashion Design: Using the Templates 03/03/03 10
of the face contours.
(訳者・注*↑の部分一応以下に訳しましたが、いまいち意味がつかみきれていません。あしからず・・)
服のテンプレートと違い、顔のテンプレートは “minimum bleed area.” (訳者・注*これなんでしょう^^;直訳で「最小限の出血範囲」)を示していません。これはデフォルトのアルファチャンネルがSecond Life Fashion Designの範囲に追いついていないからです(Templates 03/03/03 は10の等高線を使っています。) 最も良い結果を得るために、私たちは、あなたが最小量か変更せずにデフォルトアルファチャンネルを使用することを提案します。

○ほとんどのパーツ別にラベルをつけてありますが、あまりにも小さいところはテキストが貼付けきれないために示してありません。ここにそれを示しておきます。



もっともっと勉強してみてね。
フォーラム(英語のみ)にてこれらのテンプレートの質問と解答がいろいろとあがってきていると思います。最新の情報はそちらをチェックしてください。
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